2012.01.18 Wednesday
これぞアーティスト人生の集大成!「Maurizio Cattelan: ALL」

NYに来たら必ずと言っていいほど、グッゲンハイム美術館を一度は訪れます。ただ、フランク・ロイド・ライト建築の建物は好きなのだけど、実はこれまであまりいい展示に出会ったことはありませんでした。それが、今回のマウリツィオ・カテラン展は、Webサイトでチェックした時から「絶対行かなきゃ!」と思うくらい面白そうで、期待度120%で行ってきました。
実際はどうだったかと言うと………これがもう!!!

美術館に一歩足を踏み入れた時から、度肝を抜かれる展示でした。今回のエキシビジョンのタイトル「ALL」の名の通り、1989年以降のカテランの全130作品が、グッゲンハイムのあの吹き抜けの天井からすべて吊り下げられて展示されているのです。この光景を見ただけで、圧巻で言葉も出ないか、思わず言葉が出ちゃうか、そんな感じです。

この見上げてる女の人がまたオシャレでかわいかった
これまでカテランの作品は見たことなかったと思うけど(もしかしたらどこかで見たことあるのかも)、この全体の展示方法に負けず劣らず、一つ一つの作品がどれを取ってもおもしろい。現代アートはエロ・グロ・ナンセンスものが多いので、それが嫌いな人は好きじゃないかもしれないけど、その基本軸に批判精神を持った皮肉とユーモアと可愛らしさが入っていて、私は結構好きです。



牛がドーン、ピカソもドーン
それに、グッゲンハイムのこの特徴的な建築を本当にうまく使っていて、建物×展示方法=アメージング!な展開になってます。ぐるぐると歩きながら螺旋状の回廊を登っていくと、下から見上げただけでは分からなかった、新しい発見がそこかしこにあるのです。見えていなかったアートが見られるのはもちろん、それまで見ていたアートの別の顔も見えてきたりして、とにかく飽きることがないです。上からも下からも、前からも後ろからも、全方位的に見られることを計算して展示してあるのが分かります。



こんな感じでみんな見てます
グッゲンハイムでの展示が難しいと言われているのは、多分この螺旋状の構造にあって、上までぐるぐる登って行った後は、同じところをまたぐるぐると下りて来なければならないので、正直帰りはいつもつまらないのです。それが、今回の展示に至っては帰り道でも「あれ、こんなのあったっけ?」とまた新たな発見があったりして、本当に最後の最後まで十分満喫できました。ワクワクがずっと止まらなかったもの。

やっと上に着いた

帰り道に新発見!

戻ってきました
マウリツィオ・カテランは、この展示会を最後にアート界から引退すると宣言しているらしく、それを読んだ時は残念だなと思ったけど、どこかのサイトに「作品と同じでどこか人を食ったような性格だから、また別名で活動するのでは?」と書いてあったので、そうなるとまたおもしろそう。
でも、この展示会はこれぞアーティスト人生の集大成!と呼ぶにふさわしい素晴らしいものだったので、これはこれでいいのかもしれない。満開の桜が散るみたいに、仕事人生の最後の花道を飾れる人はそうそういないだろうから。
あー、それにしても久しぶりにいい展示会を見たな。去年のメトロポリタン美術館のアレキサンダー・マックイーン展も本当によかったけど、今回の方がさらに上かも。1月22日までなので、滑り込みで見られて本当によかったです。あまりに感動したので、ヨガと全然関係ないけどブログってみました。







